アメリカ屋について。
うちの母が生まれる前から、下北北口マーケットにある店(だから50年以上まえから!!!)
下北沢の地下化などなどで、下北北口マーケットの店がなくなっていく中、まだまだ現役ばりばりでやっているお店。
わたしは、母につれられ小学生の時から通っていたのだけど、割と不定期だから知らないうちに行かなくなっちゃって、寄っても閉まってたから、やめてしまったもんだとばっかり思ってた。
先日の下北沢地下化の開通と同時に、北口マーケットも完全封鎖かと思われたのですが。。。!
おとといアルバイトのため、地下化になってから初めて下北に降り立ったのですが、電車をおりた瞬間に開いた口がふさがりませんでした。
真っ白い壁に、封鎖された世界。どこの地下鉄の駅ですか?ここは本当に下北ですか?と何度も聞きたくなってしまうほどの酷い外観でした。
降りたった瞬間に涙が出そうになってしまった私は、知らぬ間に下北北口マーケットに着ていたの。
そしたらびっくり!なくなったと思っていたアメリカ屋がやっているではありませんか!!!
懐かしい顔のおじちゃんが10年分年をとって、コーヒーの缶を灰皿にしながら笑顔でこっちを見ている。
今度は笑顔が止まりませんでした。
今日はそんなアメリカ屋に母と、お買い物をしてきた訳だけど、おじちゃんったら
私「これカッコイ!!!!!」
おじちゃん「これはアメリカのブランドのでねえ、所ジョージさんも持ってるんだよ」と沢山説明してくれました。
最後は下北と書かれた、紙袋に商品を入れてもらって。
おじちゃんは自慢げに言う「おじさんのとこにはねえ、いつもみんな会いにくるんだ。新しい家族をつれてくるんだよ。」
おじちゃんのアメリカ屋には、いつも家族でいっぱいだ。
おじちゃんの家族の写真も見せてもらった。古いのと新しいの。
古いのは、フィルムでフラッシュがあんまり聞いてなくて色が暗いんだけど、みんな笑っている家族の写真。
新しいのは、すごく画質も良く色が明るいデジタルな写真。家族が前より沢山増えてる。犬までも増えてる。
そんなおじちゃんの家族。
ずっとずっとアメリカ屋を続けてほしいけど、下北北口マーケットには期限がある。
でもおじちゃんは笑いながら言う「2年は大丈夫だよ〜〜〜」
一生やってほしい店。
最後に、わたしが小学生の時にアメリカ屋で買ってもらった、超アメリカンな柄の布バックがあるのだけど、それは当時本当お気に入りで、どこに行く時も持ってた。
ボロボロになるまで使ってたのだけど、流石に使うのをやめて捨ててしまったのだけど、そのバックは今のおじちゃんではなく、もう一人の帽子のおじちゃん(母と私がつけたあだ名。いつもキャップをかぶってたおじちゃん。)が売ってくれたバッグなのです。
(ちなみに今やってるおじちゃんは、アメリカ屋の社長さんね)
後々聞いたら、帽子のおじちゃんは何年か前に亡くなってしまったそうです。
すごくすごく残念だけど、天国でもアメリカ屋の様な店をやっていてほしいと願う。
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